「認知症を予防したいが何をしたらいいかわからない。」そんな声をよく聞きます。
残念ながらこうすれば認知症にならないという確実な方法はありませんが、こうなると認知症になりやすいというデータはあります。
そのデータを元に書かれた特集記事が、2015年5月28日の日経新聞夕刊「認知症は生活習慣で防げ 糖尿病や高血圧、リスク高く」に載っていました。
認知症の原因となりやすい病気
この新聞刑事では、認知症の原因となりやすい病気として「糖尿病」「高血圧」「脂質異常症」「内臓肥満」の4つがあげられています。
俗にいう「メタボリック症候群」ですね。
食べ過ぎや運動不足でお腹周りが気になる方は、認知症の予備軍かもしれませんので注意が必要です。
特に認知症の発症リスクと関係が深いとみられるのが糖尿病です。
なぜ「糖尿病」が認知症の原因になりやすいのか
認知症には様々なタイプがありますが、約6割を占めるのがアルツハイマー型認知症。
次に多いのが脳血管性認知症です。
なぜ「糖尿病」が認知症の原因になりやすいのかというと、糖尿病になると血中のインスリン濃度が異常に変化してしまうので、アルツハイマー病の原因となるアミロイドβが蓄積しやすくなるからです。
それに加えて、血糖値の上昇によって血管が傷んでしまい、脳血管性の認知症にもなりやすくなってしまうんですね。
高血圧も同様に血管にダメージを与える病気ですから、同様に脳血管性認知症の発症リスクが高くなるといえます。
認知症になりにくい生活習慣とは
ということで、メタボリック症候群を予防することで認知症の予防にもなります。
認知症になりにくい生活習慣とは、脱メタボの生活習慣と言い換えてもいいでしょう。
脱メタボの生活習慣とは、生活の中で適度な運動とバランスのとれた食生活を心掛けることですね。
厚生労働省の推奨する「+10(プラステン):今より10分多く体を動かそう」では、+10によって「認知症の発症を8.8%」低下させることが可能であることが示唆されています。
まとめ
認知症には確実な予防法がありませんが、「心身ともに健康な生活」を送ることが大切ですね。
小さなことからコツコツと生活習慣を改善していくことで「メタボリック症候群」を予防し、認知症にならないようにしていきましょう。
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