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資格に価値はあるのか?福祉系の大学や専門学校の卒業者「介護福祉士の試験義務化、6年先送り」

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介護福祉士の資格を取得するには、現行では、福祉系の大学や専門学校の卒業者は試験なしでOK、2016年度(第29回)からは介護福祉士国家試験の受験が義務付けられる予定でした。

この介護福祉士の資格取得について変更される見込みとなり、『厚生労働省は、その国家試験への合格を義務付ける時期を、6年先送りし2022年度からとする案を、自民党の関係会議に示した。』と、2015年2月14日の日経新聞朝刊で「介護福祉士の試験義務化、6年先送り 厚労省案」と記事になっていました。

介護福祉士になるには

2015年現在、介護福祉士の資格を取得するには大きく3つのルートがあります。

・3年の実務経験後、介護福祉士国家試験を受けて合格する。(実務経験ルート)
・福祉系高校を卒業後(見込みも可)、介護福祉士国家試験を受けて合格する。(福祉系高校ルート)
・介護福祉士養成施設を卒業する。(養成施設ルート)

図で表すとこうなります。
介護福祉士の資格取得ルート図

この「養成施設ルート」が、変更になるということですね。

介護福祉士養成施設ルートの何が変わるのか

介護福祉士養成施設ルートは、2016年度から国家試験が義務化される予定でした。
それが、以下のように変更になります。

・介護福祉士国家試験の義務化は、6年先送りして2022年度から
・2017年度から2021年度までの5年間は、義務化に向けた経過期間と位置付ける
  ・この間の卒業者に与える介護福祉士資格は、暫定的に5年限り
  ・5年以内に国家試験に合格するか、原則5年続けて現場で働くと正式な資格として認められる

ということで、『介護福祉士(仮)』が誕生するってことですね。
(仮)は微妙ですねーw

なぜ介護福祉士試験の義務化を変更するのか

2025年度には約30万人介護職員が不足するといわれていますが、今回の介護福祉士養成施設ルートの変更は、少しでも介護職に就く人材を確保したいという思惑の表れでしょう。
実務経験ルートでも、受験資格に実務者研修が加わる話がたびたび延期されていますね。

介護職員の確保では、つい先日も外国人労働者の受け入れが話題になっていましたが、大した効果は見込めないでしょう。
【参考】「介護現場の人材不足が外国人労働者の受け入れでは解消できない2つの理由」

介護職に就く人材の質と量のバランスを考えると、とにかく量を取っていきたいってことでしょうね。

まとめ

こう何度も資格取得方法や受験資格が変更されると、介護福祉士の資格に価値はあるのかなって思います。
介護福祉士の中でも資格を取得した時期や取得方法によって、知識に差が出るってことですからね。
実際の現場で働いていても、良い介護が出来るかどうかってほとんど資格の有無と関係がないですから。

それにしても介護福祉士養成施設と謳っている学校だったら、介護福祉士の試験に余裕で合格するだけの知識を身に付けさせてほしいですよね。
介護福祉士の国家試験はそこまで難易度が高いわけではないんだからさ。と思います。

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