拘縮が起こる原因を知り、正しいポジショニングを学ぼう!『介護に役立つ!写真でわかる拘縮ケア』

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介護に役立つ! 写真でわかる拘縮ケア
正直、見よう見まねでやっていた臥床時のポジショニング。
自信を持ってケアできるように『介護に役立つ! 写真でわかる拘縮ケア』という本を読みました。

拘縮の仕方には、個人差があるので対応が難しいですよね。
拘縮してしまう原因をよく理解することが、ポジショニングなどの正しいケアへの第一歩です。

良書『介護に役立つ! 写真でわかる拘縮ケア』

『介護に役立つ! 写真でわかる拘縮ケア』には、たくさんの写真とイラストによってケアのポイントが書いてあり、とても理解しやすかったです。

【目次】
Part1 拘縮ケアは、正しい姿勢から
Part2 ベッドでの適切な姿勢をつくる
Part3 椅子での適切な姿勢をつくる
Part4 拘縮部を無理なく動かす
Part5 生活場面の負担を減らす
【内容紹介】
■拘縮を改善する姿勢がひと目でわかる!
ベッドでの適切な姿勢をつくる。椅子での適切な姿勢をつくる。拘
縮部を無理なく動かす。生活場面の負担を減らす。それぞれのシー
ンで必要とされる、実践的な実技が掲載されています。

 

■カラーだからわかりやすい!
利用者と介護者の実技ポイントは、一つの動作をとっても数多くあります。
身体の向き、目線、力の入れ方、NG例など、瞬時に理解できるように色分けした、理解を助ける紙面になっています。

この本を読んで一番共感できたのが、冒頭部分「はじめに」に書いてあった文章です。

介護は、制度や福祉用具などがどれほど発展しても、最後は必ず「人が人に関わる」ものです。
介護に関わる私たちには、つねにスキルアップが欠かせません。
そのなかで最も大切なのは、支援を受ける人たちがどういう状態であるか、「原因」と「根拠」を学び、理解することです。

やはり自信を持って介護をするためには、目の前のご利用者さんをケアするために必要な勉強をして実践していくことを繰り返し続けないといけないですね。

正しいポジショニングが出来るように、拘縮の基礎知識とケアのコツについてまとめていきたいと思います。

拘縮の基礎知識

拘縮とはどういう状態か

拘縮を調べてみると、以下のように書いてありました。

拘縮(こうしゅく、英: contracture)は、関節包外の軟部組織が原因でおこる関節可動域制限のことである。生理学的には活動電位の発生の停止により筋が弛緩しなくなる現象。
拘縮/wikipedia

難しい言葉が並んでいますが、簡単に言うと

「筋肉や皮膚が委縮して関節を動かしにくい状態」

のことを拘縮といいます。

関節が拘縮すると褥瘡や摂食嚥下障害などの原因になってしまう可能性があります。
また、入浴や排泄介助での衣類の着脱も大変になりますよね。

拘縮する原因

拘縮は、なぜ拘縮するのかという原因によって5つのタイプに分けられます。

・皮膚性拘縮:やけどや外傷で皮膚が傷つき、それによって関節が引っ張られる状態。

 

・結合組織性拘縮:腱鞘炎のように靭帯や腱などが収縮するなどして起こる拘縮。

・神経性拘縮:脳卒中の後遺症として片麻痺になり、麻痺側が拘縮すること。

・筋性拘縮:寝たきりや、関節の治療で長期間固定することで筋肉が縮んでしまい、拘縮すること。

・関節性拘縮:関節の組織に炎症が起きたり傷つくことで起こる拘縮。

皮膚性拘縮、結合組織性拘縮、関節性拘縮は、外科的治療の対象です。
介護施設では、神経性拘縮と筋性拘縮が圧倒的に多いですね。

この2つの拘縮を予防、改善していけるようになりたいですね。

拘縮(予防)ケアのコツ

筋性拘縮は、広い意味で廃用症候群のひとつです。
日常生活での動きが極端に少なくなることで筋力が低下することが原因なので、まずは「生活を活性化させること」が大事ですね。

そして、「正しい姿勢で生活する」ということです。

本には、ベッドとイスでの適切な姿勢の作り方がかなり詳しく載っていました。
ベッドでの姿勢に自信がなかったのですが、かなり解消されましたね。

正しいポジショニングのポイント

正しい姿勢(ポジショニング)のポイントは、「隙間をなくす」「ねじれ(傾き)をなくす」ことです。

隙間をなくすことで効率的に体圧を分散できるので、褥瘡の予防にも効果的です。
以前、褥瘡予防の研修に参加した時にも同じように「体圧分散の基本は隙間なくクッションを入れること」とお話があったのを思い出しました。

また、身体の「ねじれ(傾き)をなくす」というのもこれから意識していきたいですね。
仰臥位の時はに肩と骨盤の位置を確認して正しい姿勢を作れるように、
側臥位の時は両足がずれないようににしたいです。

丸顔ヒデ
丸顔ヒデ

ちょっとこれ、文章で説明するのが難しい内容でしたね…。

移乗・ポジショニング
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この記事を書いた人

●ユニット型特養13年目
●課長(特養、ショート、デイ、居宅、包括)
●元ユニットリーダー、施設ケアマネ
●介護認定審査員、介護福祉士実習指導者、技能実習指導員
●介護福祉士、介護支援専門員

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