介護事業には特養・老健などの施設、デイサービスのような通うもの、在宅で利用する訪問介護など様々な種類のサービスがあります。
どの事業が利益を上げているのか「介護事業経営実態調査|厚生労働省」について2014年10月4日の日経新聞朝刊の記事になっていましたので紹介します。
3年周期で行う介護事業者の経営実態調査
「介護事業、偏る利益配分 新サービス参入の壁に」という記事ですね。
介護報酬の見直しに合わせて介護事業の経営状態を確認する「介護事業者の経営実態調査」。
今回の結果を確認すると、事業の種類によって利益率が偏っているのではないかという内容です。
どの介護事業が利益を上げやすいのか
このグラフをご覧ください。
通所介護(デイサービス)が圧倒的ですね。
パートさんを活用しやすい業種だからですかねー。訪問介護も同様の事が言えると思います。
それにデイサービスは1か所に利用者を集めて、大人数にまとめてサービスを提供できるので利益を上げやすいんだと思います。
でもたいがいデイサービスは給料安いですからねー。
経営者ががっぽり利益を持って行ってるんだと思います。
まあ、どの事業も軒並み高い利益率ではないでしょうか。
介護は給料が安いといった風潮を利用して、人件費が必要以上に抑えられている気がしてなりません。
在宅サービスの切り札「24時間巡回サービス」
2012年度に新設された「24時間巡回サービス」。
24時間巡回サービスは、ホームヘルパーや看護師らが1日に複数回、利用者宅を訪れて食事や入浴、排せつを手伝ったり、健康状態を調べたりするものです。
利用者から連絡があれば、深夜や早朝でも駆けつけます。月々の定額制で回数制限はなく、在宅介護の切り札として導入されたサービスです。
この24時間巡回サービスの利益率は0.9%と他の業種に比べると非常に低いですね。
まだ業種として成熟していないというのが一番の理由かもしれませんが、24時間対応するために相当数の人材をそろえなければならないのも収益が上げにくい要因になっていることが考えられますね。
政府は高齢化に備え、施設から在宅介護へシフトチェンジしています。
しかし、訪問系サービスが充実してこないと、それも実現のしようがありません。
訪問系サービスの採算性が低いままだと大手企業などの参入が進まず、在宅介護を支えるサービスが不足してしまうでしょう。
2015年の介護報酬の改定では訪問系サービスの報酬増額があるのか、要注目ですね。
もし自分が転職する時に役立つように、利益の上げやすい業種を見極めていきたいと思います。
追記(2015年2月6日)
2015年4月から改定される介護報酬の内訳が決まり、予想通り通所介護(デイサービス)は減額になってしまいました。
詳細はこちらの記事「介護報酬改定マイナス2.27%の内訳が明らかに!ご利用者さんの重度化対応や在宅介護の充実などがこれからの時代のニーズ」をご覧ください。
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