「考え方」が全ての行動につながる
いちばん大きな要因が「考え方」だと思います。
やっぱり「考え方」が全ての行動につながってきますので。
介護士に転職した時の話
いきなりですが、10年ほど前にさかのぼります。
介護の仕事を始めようと決心した時に、2つの分かれ道がありました。
①すぐに就職先を見つけて働く
②資格をとってから就職先を見つける
当時も今と変わらず介護業界は人手不足で、毎週の求人広告には介護の仕事が3つくらいは掲載されてました。たぶん、それに応募すれば間違いなく採用されていたでしょうね。
でも、僕は資格をとってから働くことを選びました。
しっかり勉強してから転職した方が、あとあと役に立ちそうだと考えたからです。
自分の店のラーメンの値段を知らない店員はいない
さて、介護士になる前は、いわゆるブラック企業で働いていました。
介護業界に転職すると、薄給といわれる介護士になったのに年収が100万円ぐらい上がって、年間の休日が有給合わせて40日くらい増えました(笑)
処遇改善もない時代だったけど、それでもかなりの年収アップで、満足してたんだけど、仕事に慣れてくると「どうせ同じ時間働くなら給料を上げたい」と考えるようになりました。
で、普通の介護士さんだったら「夜勤の回数を増やす」とか「残業をする」とか考えるのかもしれないけど、僕は
「どうやったらこの施設が儲かるんだろう」
って考えました。
「施設の利益が上がれば、自分の給料も上がるだろう」と考えたんですね。
さらにいうと、施設の利益を「自分のチカラで」上げられれば給料は上がるだろうと。
となると、いろいろ知らなきゃいけないことが出てきます。
・施設の収入、支出 ・介護保険の知識(単位数、加算など) ・要介護認定 ・稼働率 ・入居判定会議 ・人件費率 ・人材派遣
などなど。
興味のあるところから勉強していきました。
けっこう多いと思うんですよ。
目の前の入居者さんが、施設にいくら払っているか知らない介護士さん。
これはヤバいと思っていて、よくラーメン屋に例えるんですが、自分が提供しているラーメンの値段を知らない店員さんはいないですよね。
トッピング(加算)の値段も。
社員やバイトの給料、商品の原価もなんとなくわかるだろうし。
「施設の利益が上がれば、自分の給料も上がるだろう」
という考えに至れたことが、大きな分岐点だったと思います。
でも、普通だと思うんですけどね。ない袖は振れないので。
SNSでも時々見かけますが、「介護士の給料を上げろ」って言ってるのに介護保険の知識が乏しかったりすると、なんだかなぁと思ってしまいます。
自分が出してるラーメンの値段も知らずに、給料を上げろって言う社員がいますかって話。
これが、管理者、経営者の視点というのかもしれません。
それがあったから、上のポジションに抜擢されることになったのかもしれませんね。
また、この考え方ができる介護士がまわりに少なかったともいえると思います。
目の前の利益よりも、先にあるもっと大きな利益を目指して、今できることをやっていくのが大切なのではないでしょうか。
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