これで大丈夫!現場の担当職員が喜ぶ、よい介護実習をするコツ

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丸顔ヒデ
丸顔ヒデ

緊張しますよね、介護実習。

僕も、特養やデイサービス、訪問介護事業所での実習を経験してから今の職場で働いていますので、その気持ちはよくわかります。

最近では、特養の介護職員として実習生の担当をすることが増えてきたので、現場の介護職員の立場から良い実習をするためのポイントを書いていきますね。

実習生を受け入れる介護職員の気持ち

丸顔ヒデ
丸顔ヒデ
ただでさえ日々の仕事で忙しいのに、実習生を受け入れるなんてマジ勘弁。

っていうネガティブな気持ちがないわけではありません。

実習生にとって何か1つでも実りがあるように。
介護の仕事への疑問や不安を解消できるように。
と、説明をしながら仕事をすることは、通常の業務よりも大変です。

でも、受け入れる側にもメリットはあるんですよ。
何気ない質問に答えたり、ひとつの介護を行う理由を説明したりすることで、日ごろのケアを振り返ることが出来るんですね。
実習生からの新鮮な疑問は、意外と現場の業務改善につながることがあります。

ま、一番のメリットは、実習生の学校などとのつながりができて介護施設の人材確保に結び付けることが出来ることですけどね。

慣れない環境のなかでもよい実習をするには、コツがあります。
その2つのポイントを書いていきますね。

よい実習をするためのポイント1「その日の目標を明確にしておく」

ひらめき
限られた時間の中で良い実習をするには、目標を明確にしておくことが大切です。
目標はどのようにして考えたらいいのでしょうか。

実習のスケジュールは自由(何をやっても良い)

僕が最初に実習に行ったのは特別養護老人ホームでした。
そこで驚いたのが、実習生の1日のスケジュールが自由だったことです。

ある程度は決まってるものだと思ってたんですよね。
例えば、初日は、シーツ交換や掃除をやって次は食事介助を見学・実施をする。みたいな感じで。
でもそうではなくて、現場の状況と実習生の目標に合わせてやっていく流れでした。

実習生の方が主導で実習を行っていくことに、ここで気が付きました。
極端な言い方をすれば、実習生しだいで何をやっても良いということです。

ただ、ほとんどの実習生が何をやっても良いって言われても、何をやったらいいかわからない。ってなると思います。
だから、目標を設定するんですね。

目標は「どんな経験をしたら将来の介護で役に立つのか」で考える

なぜ実習をするのか?
それは、今後介護をする時に役立てるためです。

目標の設定もそれを基準に考えると考えやすいです。
どうやったら将来役に立つ情報を得たり経験をしたりすることができるのかを考えて目標を立てる。

大きく分類すると「いろいろな利用者さんのいろいろな場面を見学する、体験する」「介護職員の考え方を知る」「実習先の労働環境を知る」といった感じでしょうか。

もう少し細かく例をあげると、

1日の流れを知る、どんな環境で生活をしているのか(居室・ベッド周りの環境、施設の設備、介護用具)、食事介助(食事形態)、排せつ介助(トイレ、ベッド上)、排せつ介助の頻度や使用するアイテム、入浴介助(一般浴、介護浴槽)、片麻痺の利用者の介助、認知症の利用者の対応、その他のよくある病気、ケアプランの運用、介護職員のシフト、他の職種(看護師、相談員など)とのかかわり、利用者のご家族とのかかわり、施設(事業所)全体での取り組み(委員会、研修)

などなど。

基本は利用者のケアにかかわることが多くなると思います。
実習はリアルな情報を得るためのチャンスと考えると、うまくいきますよ。

その日の目標(やりたいこと)は一番最初にお願いする

介護の仕事は流れが大切です。
介護職員は、臨機応変にアレをやってからコレをやって、その後でソレをやろうかなって常に考えています。
その途中で実習生に「こういうことがやりたいんですけど…。」と言われても対応しきれないことがあります。

事前にその日の目標を決めておいて、その日の一番最初に「今日はこういうことがやりたい(見学したい)のですが、大丈夫ですか(お願いできますか)。」と話しましょう。
それだけで、現場の職員はその日の流れの中で出来そうなタイミングを考えてくれると思います。
『一番最初に』ってところがポイントですね。

流れ、という点ではどのタイミングで質問するかというのも大事ですね。
基本的には、気になったことがあればその場で質問するのがベストです。
身体介護についてだったら実演しながら説明できるし、その場の方が答えやすいことが多いです。

ただこれは、その時の状況があるので何とも言えません。
忙しそうな感じだったら、メモをしておいて落ち着いた時に聞きましょう。

よい実習をするためのポイント2「ささいなことでも許可を取る」

介護現場に慣れていない人(実習生)がいるっていうのは、ご利用者さんにとって大きなリスクになります。
実習生の何気ない行動が、大きな事故につながる可能性があることを現場の職員は強く意識しています。
実習生が事故を起こしてしまった場合、責任を取るのは現場の担当職員ですからね。

実習生の何気ない一言がきっかけでご利用者さんが落ち着かなくなってしまい、業務に支障が出るようになってしまったなんてことは全然あり得ます。
どんなささいなことでも、まずは担当の職員に確認してから行動しましょう。

まとめ

丸顔ヒデ
丸顔ヒデ

実習を担当する立場としては、きちんと目的意識を持って実習にのぞんでくれるとうれしいですね。

実習というのは、ご利用者さんの普段の生活にいきなり知らない人が入ってくることになるわけです。
それはストレスになってしまう可能性もあるし、新しい楽しみにつながるかもしれません。
出来ればプラスの影響を与えられるように事前の準備だけはしっかりとしておきましょう。

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この記事を書いた人

●ユニット型特養13年目
●課長(特養、ショート、デイ、居宅、包括)
●元ユニットリーダー、施設ケアマネ
●介護認定審査員、介護福祉士実習指導者、技能実習指導員
●介護福祉士、介護支援専門員

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