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【介護実習】「利用者さんとのコミュニケーション」で使える話題5選

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和菓子とお抹茶
介護実習や新人職員の研修で、まず最初に取り組む課題が「利用者さんとのコミュニケーション」です。

初めての環境初めての人間とコミュニケーションをとらないといけないなんて、ハードルが高いですよね。
しかも何かしらの問題を抱えているから介護を受けているわけなので、慣れないうちは普通の人とコミュニケーションをとるよりもさらに難しいハズ。

そんなあなたに、使える話題を簡単な解説と共にご紹介していきましょう。

「利用者さんとのコミュニケーション」で使える話題と会話のコツ

実習担当者に「○○さんとコミュニケーションをとってください。」って言われた場合、『コミュニケーション=会話』っていう解釈で良いかと思いますので、その前提で使える話題について書いていきますね。

でも『コミュニケーション』っていうのは、会話だけでなく「顔の表情、視線、身振りなど」『非言語コミュニケーション』も重要なのでその点はしっかりと意識して会話をするようにしていきましょう。

さっそくですが、使える話題5選です!

  • あいさつ(自己紹介)
  • 天気、季節
  • 出身地
  • 年齢(生年月日)
  • 時事ネタ(ニュース)

まずは「あいさつ」で反応を見ましょう

当たり前かもしれませんが、まずはごあいさつ。

「どーも、こんにちは。」

普通なら「こんにちは。」ぐらいは返してくれるでしょう。
しかし、そんな簡単なあいさつでさえ普通にいかないのが介護現場の面白いところ。

聴力が衰えていたり、認知症だったりであいさつが返ってこない事もしばしばでしょう。
そんな利用者さんの状態を知るための「どーも、こんにちは。」です。

もしかしたら実習の担当者さんが「この方は耳が遠いので…。」などと事前に情報を提供してくれるかもしれません。
その場合以外は、普段自分が話をする感じで話しかけてみましょう。
それに対する反応でアセスメントしていきます。

「え?」と返されれば、よく聞こえていなかったのかも。

声の大きさや、トーン(高さ)、話すスピードを変えてみましょう。
もう少し大きな声で、もう少し低い声で(高齢者の多くの方は高音域から聞こえにくくなる傾向があります。)、もう少しゆっくりと話してさらにその反応を見ていきます。

それを自己紹介しながらその会話の中で微調整して、その利用者さんにあった話し方を見つけていきましょう!

自分の口元が見える角度で話すのも有効ですね。
耳が悪くても目がめっちゃいい利用者さんもいますので、口元を見てもらうことでこちらの言葉を読んでくれることもあります。

認知症を持っている利用者さんの場合、聴こえていても理解できていない(認知できていない)のかもしれません。
聴力の低下と複合的に考えないといけないので難しいのですが、「もう一度話してみる」「言い方を変えてみる」「短い言葉(単語)で言ってみる」「時間をおいてから話してみる」などが有効な時もあります。
認知症の症状をじかに理解できる良い機会なので、いろいろ試してみましょう。

会話の導入にピッタリな「天気、季節」の話題

青空
当たり障りのない話題の代表格「天気、季節」の話は手軽で良いですね。
気候の話はリアクションへの負担が少ないので、会話のスタートにピッタリです。

「今日も暑いですねぇ。」
「そろそろ雨が降りそうですね。」
「今、桜の花がみごろですね。」

介護施設で生活している利用者さんは、ほとんど室内で過ごしていますので、外の空気にふれることがほとんどありません。
自分がその施設に来るまでに肌で感じた事を話すだけでも会話が弾んだりします。

「わたしは寒いのが苦手なのでやっと温かくなってきてうれしいですね。○○さんはどうですか。」
みたいな感じで自分自身の話を織り交ぜながら話を聞いていくと、話題を展開しやすいかもしれません。

うまくはまれば盛り上がる「出身地」の話題

デフォルメした日本地図
やや利用者さんのプライベートに踏み込んだ話題になってきました。

利用者さんは、その施設に入る前はその施設の周辺で生活していたことが多いです。
同様に実習生もある程度その施設の近くで生活しているのではないでしょうか?

「もうすぐ○○でお祭りがありますね。」
「そろそろ○○の収穫時期ですね。」

地元ネタは強いです。
いろいろ教えてもらいながら会話をするのは楽しいですよ。
そこから、子供の頃に住んでたところ(出身地)の話題などに膨らませてもいいですね。

「子供のころはどこに住んでいたんですか。」
「ああ、あそこは、○○が有名ですよね。」
「わたしは○○に行ったことがないんですが、どんなところでした?」

というように、昔話に発展させることもできますね。

尊敬の気持ちで「年齢(生年月日)」の話題

「ここに何年住んでいた」などの話から、年齢の話題に持っていくのも良いかもしれません。

「ここに90年も住んでいたなんて、もしかして大正生まれですか?」

とかね。
反応が悪くなければ、そこからいろんな昔話を聞いてみましょう。
当時の食べ物の話とかいいですね。
着ていたもの、家の作り、仕事、好きな歌、歌手、趣味、習い事、学校、戦争のことなどなど、ここからは何でも自分の興味があることを聞いたらいいと思います。

僕は、単純に自分が興味ある

「長生きの秘けつは何ですか?」

っていうのは、よく聞きますね。

意外といける「時事ネタ(ニュース)」の話題

テレビをリモコンで操作
昔話を好まない人、盛り上がらない人には時事ネタはどうでしょう。
もちろん昔話が好きな人も大丈夫。
人によってですが、意外とテレビをしっかり見てたり新聞を熟読してたりしますからね。

「通り魔怖いですね。」
「台風の被害がすごい地域があるみたいですね。」
「あれめちゃくちゃ美味しそうですね。、○○さんは好きな食べ物ありますか?」

などなど。
わりと何でも大丈夫だったりします。

それから、スポーツの話題も盛り上がる人はいますね。
やっぱり相撲は高齢者に人気です。

まとめ

当たり障りのない会話からだんだんとプライベートな内容に踏み込んでいくのがコツ。
まあ、これは利用者さんとの会話に限ったことではないですよね。

また、今のことよりも昔のことの方が記憶に残っていますので、今の事よりも昔のお話を聞く方が盛り上がります。
自分の経験も話して、それと比べながら会話を進めると、意外な面白いお話を聞くことが出来るかもしれませんね。

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この記事を書いた人

●ユニット型特養12年目
●課長(特養、ショート、デイ、居宅、包括)
●元ユニットリーダー、施設ケアマネ
●介護認定審査員、介護福祉士実習指導者、技能実習指導員
●介護福祉士、介護支援専門員

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