介護施設でケアプランを意識してケアしてる介護士はいない?施設ケアプラン不要論に対する考え方

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丸顔ヒデ
丸顔ヒデ

施設のケアプランって意味あるのかな?
現場の介護士さんは誰も見てなさそうだし…。

わたしは、特養の施設ケアマネとして5年ほどケアプランを作成してきました。
施設ケアマネって仕事は、何でも屋になりやすいポジションですよね。その中で「施設サービス計画書」いわゆるケアプランに関する業務は軽視されがちだと思います。

介護士としての経験や介護現場の実情も踏まえて、わたしがどのような考えで施設ケアプランを作っていたのかを共有します。
施設ケアマネの仕事にやりがいを見いだせない人に、何かの参考になったらうれしいです。

介護施設で働く介護士でケアプランをしっかり確認している職員は少ない⁉

ケアプランがあってもなくても介護士の業務は決まってる

例えば、新入職員が入った時の研修で、この入居者さんのケアプランはこうなっているからこのケアをしましょうって教えている介護施設はどのくらいあるのかな。
少なくとも自分が働く施設ではできていません。

ケアプランがあろうがなかろうが、やらなきゃいけないことはだいたい決まってるし、それを教えるだけで精一杯。ケアプランを理解させることより、少しでも早く独り立ちしてほしいってところが多いんじゃないでしょうか。

施設ケアプランと居宅ケアプランの違い

介護施設の場合は、細かい内容はどうあれサービスがすでにあります。施設ケアマネがサービス内容を決めなければ話が進まないなんてことは起こりません。
居宅の利用者さんの場合は、居宅ケアマネがデイサービスやショートステイの事業所とサービス調整をしないとスタートしません。
だから、施設ではサービス内容が独り歩きしちゃうことが往々にしてあるんですよね。

サービス担当者会議は現場で常に行われている

入居者さんに変化があったり、リスクに気付いた時にする雑談は「小さなサービス担当者会議」と考える

そこで私は、「サービス内容が独り歩きしちゃうこと」をポジティブにとらえるようにしました。
現場では常に話し合いが行われていて、臨機応変に対応(サービス内容を変更)しています。

入居者さんの嚥下能力が低下してきて食事中のムセ込みが増えてきたって課題が見つかった時に、介護士や看護師、管理栄養士などが食事の形態や水分のトロミについて話し合うことは「サービス担当者会議」と考えて良いのではないか。排泄ケアの時間を変更してみようかって介護士どうしで話し合うのだって「小さなサービス担当者会議」だと言えなくもありません。
いちいちサービス担当者会議としての記録には残しませんが、介護施設では様々な場面でサービス担当者会議が行われているんだと私は考えます。

実際のサービス担当者会議で新しい案が出るようではダメ

普段の業務をしっかりやっていれば、サービス担当者会議で新しい課題が出てくることはあまりありません。
新しい課題が出てくるのであれば、じゃあ今までその課題は放置していたんですか?ってなりますからね。

多職種が一堂に会することでスムーズな検討や確認ができるので、定期的にサービス担当者会議を行うことに意義はあります。もちろんケアプランの更新には会議が必須ですし。
ただ、それ以上に普段から入居者さんの意向に合わせたサービスを提供したり、課題解決やリスク回避をしたりする方が大事だと思います。

【結論】今やってることをプランに起こすだけでOK

勝手にプラン通りのケアを行っている状態になる

常に良い対応を心掛けているなら、ケアプランを更新する時は、いま現場でやっていることをサービス内容に起こすだけでOKです。その入居者さんに対する特徴的なケアをプランに書けば、より個別性の高いケアプランになると思います。
普段やっていることがプランになるのであれば、現場の職員としても気が楽です。
いつものケアが、ケアプランにそったサービスを提供していることになりますからね。

日々のケアを振り返るために時々ケアプランを見返してもらおう

ただ、現場で働いているとケアプランのサービス内容だけに目が行きがちです。
サービス内容の前には目標があり、目標の前には課題(ニーズ)があります。
なぜそのサービスが必要なのかを理解するためにも、現場の介護士さんには時々ケアプランを見返してもらって、本人や家族の意向や課題(ニーズ)を確認してもらえたらイイですね。

施設ケアマネのやるべきこと

施設サービス計画書(ケアプラン)が「いまやっていることをまとめた紙」になるように職員間でコミュニケーションを取りながら良いケアを提供できるように調整していきましょう。
ケアプランの原案を作る時間や、サービス担当者会議の時間なんて短くって良いと思います。ケアプランの紙切れにたいした意味はありません。
それよりも入居者さんに良いケアを提供できるようなことに時間を使えるようにしていった方が、有意義じゃないかなーと私は思います。

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