血糖値が高くなるはずの糖尿病を持っているご利用者さんが低血糖を起こしそうになっちゃった話

medicine
先日、「僕はリスク予見能力がまだまだだなあ。」と痛感した出来事があったので記録しておきます。
タイトルの通り「糖尿病を持っているご利用者さんが低血糖を起こしそうになっちゃった話」なのですが、介護施設ではありがちな事例ではないかと思います。

状況がイメージしやすいように、事例問題形式で書いてみたいと思います。

【事例】
キクさん(90歳女性)は、いつも毎食直前に薬を飲んでから食事を食べています。

数日前に風邪をひいてしまい、食事に対する意欲が低下気味。
ただし、職員の声掛けと介助により普段と同じくらいの量を食べていました。

そして今日の夕食、いつものように食前薬を服薬して食事をしようとすると「いりません。」と仰った。
キクさんの好きなものをすすめたり、時間をおいて声を掛けてみても「いりません。」とのこと。
僕は、これ以上無理にすすめても駄目だろう、と思い食後薬を何とか服薬していただいた。

◎この状況で考えられるリスクと取るべき行動は?

といった感じですね。
細かいツッコミどころは多々あるでしょうが、そこは目をつぶってくださいw

では、答え合わせ(?)です。

食前薬から推測できる病気

介護現場でお仕事してる人だったら、食前に薬を飲んでる人に結構出会うんじゃないかな。
食前薬ってだけでピンとくるならあなたは素晴らしい!

食前薬といえば糖尿病ですよね。
カッコつけて?「DM」っていってる職員もいますね。(ex.あの人DM持ってるから。)
まれに胃薬などを食前に飲んでる人もいますが、たいがいは糖尿病の薬でしょう。

つまり、高くなっちゃう血糖値を下げる薬ですね。

食事をとらないことがリスクになる

血糖値を下げると言っても、やみくもに下げればいいわけではありません。
血糖値が下がりすぎると「異常な空腹感・脱力感・手指のふるえ・冷汗・動悸」などの低血糖症状が現れます。

糖尿病の薬によって血糖値を下げたのに食事をとらないと、血糖値が必要以上に下がりすぎてしまうことがあります。
まぁ、1回食事を抜いたぐらいでは問題にはならないことがほとんどですけどね。

血糖値を上げる方法

juice
血糖値を上げるには、難しく考えず「砂糖を取れば大丈夫。」くらいに考えておけばいいでしょう。
よく言われているのが、ブドウ糖(砂糖でも可)10gを水やお湯に溶かして飲んだり、糖質を含むジュ-スや清涼飲料を飲むってのが王道でしょうね。

僕も、この事例とは別のご利用者さんなのですが、夜間帯で看護師がいない時間に低血糖が疑われるご利用者さんの血糖値を測ったらなんと38mg/dlで、慌ててジュースを飲ませた経験があります。(この血糖値の測定は医療行為なので完全にアウトですが…。)

まとめ

この事例での回答としては、
「この状況で考えられるリスク」
→低血糖症状を起こす可能性がある。

「取るべき行動」
→食事が食べられなかったら糖質を含むジュ-スや清涼飲料を飲んでもらう。
→「食事に対する意欲が低下気味」だった時点で、食前薬を食後にしてある程度食べられたら服薬するように一時的に変更する。

といった感じでしょうか。

という事で、「いつも食前に薬を飲んでいる人が食事をとれなかった時は、低血糖症状に気を付けよう。」というお話でした。

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この記事を書いた人
ヒデ(@marukaigo)
30代、男性
ユニット型特養で働いてる介護福祉士
介護業界6年目、ユニットリーダーやってます
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