僕は、いつも仕事中に
「もっと楽できる方法はないか」
を考えています。
もちろん「仕事をさぼりたい。」ってことではないですよ。
でも、大変じゃないですか、介護って。
ココロもカラダも疲れる上に、時間に追われているし。
だから、楽できる方法を考えるっていうことは大事なことなんですよね。
介護士に必要とされる知識と技術は何なのか?
また、それを効率よく身に付けるにはどうしたら良いのかを考えていきましょう。
素敵な介護士になるために必要な知識と技術
良い介護士になるには様々な能力が求められます。
・医療知識(高齢者によくある病気、薬、感染症、食中毒、など)
・日常生活の知恵
・一般的なコミュニケーションスキル、チームワーク、リーダーシップ
などなど。
これらの能力をバランスよく身に付けていく必要があります。
じゃあ、どうしたらいいのかっていうと、どうやったら楽ができるかを考えていくのがオススメです。
介護士が楽できる2つの方法
僕が考える「楽ができる方法」には2つあります。
②ご利用者さんのリスクを回避する
ご利用者さんの能力を引き出す
硬い言葉でいうならば「自立支援」になるのかもしれませんが、そんな意識高い考えではありません。
って発想からのスタートですね(笑)
自分でやってくれたらその間に別の仕事ができますから。
とにかくご利用者さん自身で出来ることを探すこと、できる方法を考えることが大切です。
ご利用者さんの日常生活動作を最初からできないとあきらめていませんか?
もしかしたらできるかもしれない、と考えてまずは試してみてください。
また、介護技術が向上すれば身体への負担を減らせます。
たとえば、移乗介護。
ボディメカニクスを勉強すればご利用者さんの力を引き出して少ない力でケアできる可能性が高くなるし、認知症を勉強すれば適切な声掛けだけで動いてもらえるかもしれない。
福祉用具を適切に使用できれば、より少ない力で移乗できるかもしれません。
可能性は無限大です。
ご利用者さんのリスクを回避する
介護サービスの利用者は、何らかの疾患を持っていますので、さらにケガや病気になるリスクが高いです。
ケガや病気になってしまうと、仕事が増えますよね。
だから、ケガや病気を事前に予防できるように勉強します。
ケガや病気にまつわるリスクを回避するには、経験に加えて幅広い知識が必要です。
たとえば、糖尿病を持っている人だったら、
どんな症状が出やすいのか、食前の薬はどんな意味があるのか、食事量が低下してしまったら薬はどうするのか、低血糖症状が出ないようにするにはどうしたらいいのか、もし出たらどう対応したらいいのか。
などなど、あげたらキリがないのですが、知識を持っていれば大きなトラブルを予防したり、トラブルが起こってもスムーズに自信を持って対応したりすることができます。
もちろん医療的な分野については医師や看護師に任せればいいのですが、普段ご利用者さんと長くかかわっているのは介護士です。
変化に気づき、報告や相談する能力を磨いていく必要があります。
勉強の効率をアップさせるコツ
じゃあ、どうやって勉強したらいいの?
ということですが、その前に勉強の効率を上げるコツを2つほど。
身近な問題に取り組んで、勉強の成果をすぐに出す
1つ目は、実際の業務内で困っていたり問題となっていたりすることをテーマにしましょう。
介護の仕事をするうえで勉強したほうが良いことは、無数にあります。
やみくもに勉強するのではなく、目的意識を持って勉強すれば確実に実力がつきます。
・食事中にむせ込みが多いのはなぜだろう
・記録の書き方はこれでいいのか
・自分自身の腰痛がひどい
などなど。(全部わたしの事例です、笑)
日々の業務で困っていることや疑問に思っていることがあると思います。
身近な問題をテーマにして、それを解決できるような勉強をするといいですね。
そうすれば勉強の成果がすぐに発揮できるので、モチベーションも維持しやすいです。
また、介護の仕事を長く続けていれば同じような事例に出合うことが多いです。
自分なりの根拠をもって解決策を得られれば、経験を次に活かすこともできますね。
アウトプットをして知識を定着させる
2つ目は、アウトプットを意識すること。
せっかく勉強をしても、忘れてしまっては意味がありません。
・ミーティングなどで発表する
・ブログやSNSで発信する
などのアウトプットをして、着実に身につけましょう。
知識を経験として結び付けることが大切ですね。
僕もこのブログを書くことが良いアウトプットになっています。
身近な題材をテーマに勉強すれば、アウトプットもしやすいですよね。
「身近な問題に取り組む」「学んだことをアウトプットする」
この2つが勉強の効率を大きく上げるコツです。
おすすめの勉強の仕方
僕が日頃から行っているおすすめの勉強方法です。
先輩や同僚に聞く
一番手っ取り早いのが、身近な人に聞く方法です。
先輩や同僚の介護職員に聞くのはもちろんのこと、看護師や相談員など他の部署の職員に聞くのもかなり有効ですね。
その際に、いいアドバイスをくれる職員を見極めることも大切です。
ただし注意したほうがいいポイントが1つあります。
それは、まず自分で考えて、調べて、それでもわからなかったことを聞くということです。
わからないことをすぐ人に聞いてばかりいると自分自身で考える力がつきません。
また、人に聞く場合でも、自分なりの考えや仮説を持ち、それを判断してもらうような聞き方が良いですね。
外部研修に参加する
なかなか業務内で勉強していくのは難しいですよね。
休日に仕事のことを考えるのもストレスがたまるでしょう。
そこでおすすめなのが外部研修への参加です。
勤務先にもよりますが、僕が勤務する施設の場合は希望制で年に何回か外部研修に参加することができるので、募集があった場合は必ず上司に相談しています。
年に1回くらいのペースで外部研修に参加させてもらっていますね。
仕事を始めてしまうと集中して勉強をする時間がなかなか取れません。
外部研修は、決められた時間と空間で集中して勉強できるので、しっかりとした知識が身に付きやすいですね。
本を読む
本には、情報がわかりやすくまとまっているというメリットがあります。
ネットで情報が手軽に手に入るようになったので、本を読む人は減っているのかもしれませんが、まだまだ本を読む価値というのは高いと思います。
僕は、本屋さんにはあまり行かないですね。
気になるジャンルを検索して出てきた本を買ったり、図書館で借りたりしています。
読んだ本は、出来るだけこのブログにレビューを書くようにしています。
そうすることで何が勉強になったのか、どういう風に業務に役立てていくのかが明確になりますね。
検索をする
その場ですぐに調べられるのが検索の利点ですね。
ただし、情報の信ぴょう性は微妙なところです。
簡単な調べものには向いていますので、サクッと調べて解決できるものは、すぐに調べて解決しちゃいましょう。
まとめ
本気で楽をしようとして勉強すれば、介護技術はあがります。
医療知識もついてきます。
介護職員が楽に仕事ができるということは、ご利用者さんにとっても生活しやすい状況になっているでしょう。
介護の仕事は、介護技術はもちろんのこと医療面や生活に関わることなど、幅広い知識が求められます。
現場での経験を積みながら主体的に勉強をすることで、解決策を根拠をもって考える力をつけることができると思います。
ちょっとした積み重ねが、後々大きな違いとなって現れます。
勉強といったら学生がすることってイメージが強いですが、勉強は大人になってからこそする必要があります。
大人になってからの勉強はコストパフォーマンス抜群ですよ。
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