新リーダーへアドバイス!ユニットリーダーの役割は責任を取ること


僕がユニット型の特別養護老人ホームで介護の仕事を始めてから6年目になりました。
4年目からはユニットリーダーをさせてもらっています。

リーダーになってからは苦労の連続で、日々悩みながら仕事を行っていましたね。

丸顔ヒデ
丸顔ヒデ
ユニットリーダーはマジで大変…。

手探り状態で仕事をしてきましたが、今ではリーダーになって3年目を迎えて、少しはリーダーとして自信を持てるようになってきました。

その経験をもとに、介護施設のユニットリーダーは具体的にどんな仕事をしているのか、ユニットリーダーとして何をを意識して仕事をしているのかを書いていきます。

ユニットケアとは何か。ユニットリーダーの役割は?

リーダーの仕事内容を理解しやすくするために、まずはユニット型の特養の特徴であるユニットケアについて簡単に説明します。

【ユニットケアとは】
「ユニットケア」の最大の特徴は、入居者個人のプライバシーが守られる「個室」と、他の入居者や介護スタッフと交流するための「居間」(共同生活室)があることです。入居者10人前後を一つの「ユニット」として位置づけ、各ユニットに固定配置された顔なじみの介護スタッフが、入居者の個性や生活リズムを尊重した暮らしをサポートします。
引用 日本ユニットケア推進センター

「入居者には、それぞれ個室がある」「入居者10人前後でひとつのユニット(グループ)」「介護スタッフも固定」あたりがポイントですね。
ユニットケアは、個別性を尊重したケアを行うことが大切にされています。

起きたい時に起きて寝たい時に寝るように、それぞれの入居者の生活リズムに合わせて、自宅で生活しているように過ごすことが出来たらイイですよね。
とはいえ施設での集団生活ですので限度はあります。
どこまで入居者の意思を尊重できるかが介護士の腕の見せ所、つまりユニットリーダの采配が重要になってくるところですね。

そんな個別ケアが出来るユニット型(個室)ですが、コストが高いという問題点があるため賛否両論あります。

これで納得!?理想と現実のはざまで揺れる「特養の個室化問題」
ユニット型はコストが高く、利用者(家族)の経済的な負担が大きいです。それは同時に国(税金)の負担が大きいということ。プライバシーに配慮した個室は理想です。しかし、少子高齢化で財源がどんどん不足していく中で、このような非効率的な施設は継続が難しくなるかもしれませんね。

ユニットリーダーの具体的な仕事内容


ユニット型の施設では、各ユニットごとに4~6人程度の介護職員が配置され(人数はパートさんなどの割合によって多少前後します)、その介護職員をまとめるのがユニットリーダーです。

ユニットリーダーは、具体的に以下の仕事を行っています。
(仕事内容は施設によって違いがありますので、参考程度にお考えください。)

・現場には普通の介護職員と同じようなシフトで入る
・ユニット入居者のリスク管理、ケア方法の見直し・決定
・ご家族とのカンファレンス(話し合い)への参加
・新規入居者の選定、実地調査
・新人職員の研修
・ユニット職員の人事考課、面談
・シフト表の作成、職員欠勤のシフト調整
・ユニット会議の内容決め、議事進行
・ユニット行事の内容の確認
・ケアプラン(モニタリング)に関する書類の確認
・リーダー会議、委員会などへの参加

大きく分けると入居者に関することユニット職員に関することに分けられます。
この中で、僕が一番大事だと思っていることは「ユニット入居者のリスク管理、ケア方法の見直し・決定」について「責任を取ること」です。

ユニットリーダーの最大の仕事は責任を取ること

丸顔ヒデ
丸顔ヒデ
「責任を取る」って何をしたらいいの??

ユニット内での事故を例に話をしていきましょう。
介護現場での事故予防は、常に取り組んでいかなきゃいけない課題ですからね。

事故予防の方法はこちらの記事をどうぞ。

介護の仕事中に起こる事故やトラブルを予防する方法
ヒヤリハットをたくさんあげて、その対策を実行し続ける(組織力)と、それぞれの介護職員のリスク管理能力、介護技術を上げる(個人の能力)を向上させることで介護事故を予防することが出来ます。

とある入居者さんが車イスから滑落して骨折してしまったと仮定しましょう。
その時に、ご家族や上司に、原因の説明や予防策は取っていたのか、今後の対応をどうするのかなどをきちんと話すことができるかどうかが大事です。

「責任を取る=根拠をもって説明できる」ことだと僕は考えます。

リーダーは決断の連続。何かあった時に理由を説明できるようにしよう

リーダーには情報がどんどん集まってきます。
ここでいう情報とは入居者さんだけでなく、ユニット職員についてもですね。

介護現場での事故の原因は、入居者さんだけでなくユニット職員にある場合も多いです。
常にアンテナを張り巡らせていないといけません。

その情報を総合的に判断して対策を立てて事故予防をしていれば、もし事故が起こってしまったとしても根拠を持った説明をすることが出来ます。

リーダーになりたての頃、決断の連続で、今までと全く違った感覚で仕事をすることになったのをよく覚えています。
それまでは困ったらリーダーに相談すれば良いって気持ちがありましたからね。
それが、逆の立場になると、かなりのプレッシャーになりました。

丸顔ヒデ
丸顔ヒデ
楽しかったですね、最初は(笑)

相談するだけで決断の責任は軽くなる


まあ、決断は憂鬱です。
決断をしたからには責任を負わなきゃいけないから。

でも、責任を軽くする方法があって、それは相談することです。
相談するだけで責任(気持ち)が軽くなるんですよね。

相談は、上司や看護師、相談員はもちろん、ご家族や後輩でも良いです。
相談内容に合わせて最適な人を選びましょう。

後輩でも良いってのは、ちょっと意外かもしれませんね。

相談といっても

丸顔ヒデ
丸顔ヒデ
Aさんの水分にトロミをつけようと思うんだけど
後輩さん
後輩さん
そうですね、その方が良いですね

というような軽い感じの提案でもOKです。
自分だけで背負い込まないことが大事なので、話すことに意味があります。

ただ、相談にはスピードが遅くなるデメリットもあるのでご注意を。
リーダーがビシッと決めて、すぐに実行した方が良い場面もありますね。

決断をそんなに重くとらえなくてもいい

リーダーになる人を誰が決めるって、それは偉い人です。
だから失敗しても気にしない。

と、僕は考えるようにしています。
さすがに「気にしない」ってのは極端ですが、そこまで深刻に悩まなくても大丈夫。

ある程度は出来ると思われたからリーダーに選ばれたとも言えますよね。

丸顔ヒデ
丸顔ヒデ
自分が決めたことには自信を持ってOK

↓ここからは余談です。

僕が低ストレスで働くためにリーダーとして意識していること


僕は、仕事はお金を稼ぐ手段って考えが大きくて、仕事のストレスは出来る限り減らしたい、楽をしたいって考えています。

快適に日々の仕事ができるように、こんなこと意識してます。

心地よい空間(ユニット)を作る

良いケアをするには、介護をする側の心に余裕がないといけません。
これが全てだと言っても良いです。

ユニット職員にどうやって落ち着いた気持ちで仕事をしてもらえるかをいつも考えています。

そのためには、まず自分がおだやかな気持ちで仕事をすることですね。
どういう気分で出勤できるかで、その日の仕事がうまくいくかは決まっていると思っています。

もともと気分の浮き沈みがない性格なのでラッキーでした。
機嫌よく愛想よく仕事をするように意識しています。

時間厳守

先ほどの話にもつながるのですが、時間を守ることで気持ちの切り替えがスムーズになります。

特に気を使っているのは退勤の時間ですね。
出勤時間は守るのに退勤時間にはルーズな人が多いんですよね。
サービス残業は極力しないし、させません。

ルールを出来るだけ作らない

事故を防いだり、ケアの質を上げるために一番手っ取り早い方法はルールを作ることです。

でも、僕はルールを作ることが嫌いです。

ルールって一番レベルが低い人を基準に作られるので、仕事が出来る人の創造性をどんどん奪って行ってしまうんですよね。
それが好きではありません。

ルールを守って良いケアをするんじゃなくって、その場の判断力をつけてほしい。
まあ、自分がルールを覚えるのが苦手だ、めんどくさい、その場で判断したいってのがあるんですけど。

ユニットメンバーの信頼を得る

禅問答のようで申し訳ないのですが、ユニットメンバーの信頼を得る方法は、信頼を損なうことをしないこと。

つまり、積み重ねしかありません。

介護技術や医療的な知識が豊富なのも大事な要素かもしれませんが、それよりも仕事に真摯に向き合う姿勢やユニット職員への気遣いなどを継続していくことで少しずつ信頼感は高まっていくのだと思います。

丸顔ヒデ
丸顔ヒデ
継続が大事!

通常の介護士業務とリーダー業務を両立させる方法

ユニットリーダーになってまず悩むのが「どうやって通常業務とリーダー業務を両立させるのか」です。
これはつまり、どうやって時間をねん出するのかって問題ですね。

僕はこの3つを意識しています。

・自分しかできない仕事を優先させて、誰でも出来る業務はやらない
・クオリティを下げてでもスピードを重視する
・タスクの数を減らすことを優先する

休憩時間にやる、サービス残業をする、休日出勤をする、などは出来るだけしないようにしています。
項目ごとに少し補足しますね。

自分しかできない仕事を優先させて、誰でも出来る業務はやらない

僕が一番嫌いな仕事は食器洗いです(笑)
これ誰でもできるし、誰がやってもそんなに成果は変わらないでしょ。
だからあんまりやりたくないんですよね。

ユニットリーダーにはリーダーにしかできない仕事があります。
それを優先的に行うように意識しています。

例えば、人員に少し余裕がある時。
ついつい今まで通り業務をしちゃいがちです。
そこは勇気をもって現場を抜けさせてもらったり、簡単な見守りをしながらリーダー業務をさせてもらったりしています。

この時に大切になってくることが「ユニット職員の信頼を得ておくこと」と「具体的に何をするのかを明確に伝えること」です。
リーダーばっかり現場を抜けて楽をしてって思われてしまったらチームワークが乱れます。
そうならないように、普段から信頼を得ておきましょう。
また、何をしているのかが分かれば大変さも理解してもらいやすいですね。

今なら現場を抜けられそうだと判断したら「勤務表を作りたいから20分ぐらい抜けていい?」って感じで聞いてます。
判断さえ間違わなければ大きな問題にはならないでしょう。

クオリティを下げてでもスピードを重視する

とにかくスピード重視。
会議録とかめっちゃ早く出します。

僕の場合、もともと几帳面な性格なので書類などはついつい時間が掛かっちゃいます。
なので、意識して70点ぐらいを狙うくらいのつもりでスピードアップするようにしています。

爆速でやると信頼感はアップします。
「ミスもあるけど早い」のと「正確で期限ぎりぎり」を比べた場合、意外と「ミスもあるけど早い」方がほめられたりします。

丸顔ヒデ
丸顔ヒデ
勇気を持ってスピード重視

タスクの数を減らすことを優先する

自分の場合、タスクがたまってくることがストレスになるので、簡単にできそうな仕事から終わらせてタスクの数を減らすようにしています。

1日1つはタスクを減らすように心掛けていて、通勤時間中に今日やることを1つ決めることが多いですね。
タスクはリスト化していて、随時更新しています。

まとめ

入居者さんにどうやって安全で穏やかに過ごしてもらうかは、まず初めに考えるべきことだと思います。

ユニットリーダーの役割は責任を取ることだと思うので、ひとつひとつの問題について相談しながら決断していくのが良いですね。
その経験を重ねていくうちに、自信がついて、ユニット職員どうしの信頼感も生まれていくでしょう。

タイトルとURLをコピーしました