僕が勤務している特別養護老人ホーム(特養)は、24時間365日営業しているので夜勤があります。
ツイッターのフォロワーさんからのお悩み相談で、夜勤の話題になりました。
月に4~5回夜勤をやっていますが、なかなか体力が回復しなくって「命削ってるなー」と思います。
腰痛も確かに大変ですね。
ということで、特養での夜勤のシフトと仕事内容についてご紹介します。
日中の仕事内容については↓こちらの記事をご覧ください。
夜勤のシフトと業務内容
夜勤のシフトは大きく分けて2種類あります。
8時間夜勤と16時間夜勤ですね。
特養などの介護施設での8時間夜勤をやってる方、辛くないですか?意見を聞かせてください。 出典 yahoo知恵袋
うちの特養では16時間夜勤でシフトを組んでいますので、その勤務時間や休日の設定を紹介します。
16時間夜勤の勤務時間
16時間夜勤の勤務時間は、うちの施設では、
夕方の16時から翌日の朝9時までです。
間に休憩が2時間あります。
ほとんどの施設が、16~17時に出勤して翌日の9~10時まで勤務だと思います。
2日分続けて働く感じですね。
正直しんどいです。。。
16時間夜勤の休日
夜勤の夕方16時から0時までを夜勤入り、0時から朝の9時までを夜勤明けと設定していますので、9時の退勤後は自由に過ごせます。
夜勤明けの翌日は必ず休日が設定されるシフトになっています。
【シフトの例】
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ~ | |
---|---|---|---|---|---|---|
ヒデ | 早 | ○ | ● | 休 | 早 | ~ |
タカシ | 休 | 遅 | ○ | ● | 休 | ~ |
早…早番、遅…遅番、○…夜勤入り、●…夜勤明け、休…休日
夜勤明けで9時に仕事が終わって翌日も休みなので連休のような感じですが、実際は生活リズムも崩れているし夜勤で体力がかなり削られているのでなかなか有意義な過ごし方は出来ないですね、僕の場合は。
体力のある人は違うかもしれません。
翌日の休日をいい感じに過ごすために、夜勤明けの日はゆっくり過ごすことが多いですね。
夜勤の業務内容
夜勤はかなりの長時間勤務になります。
具体的にどんなことをやっているのか、時系列でご紹介していきます。
夜勤の業務内容も施設ごとにだいぶ違うと思います。
僕が勤務する施設での一例として、参考程度にお願いします。
16時
出勤。
出勤したら日勤の職員から申し送りを受けて、日勤帯のご利用者さんの様子を把握します。
その他、申し送り以外の記録もチェック。
翌日の予定等も確認しておきます。
それから雑用スタート。
ゴミ収集、清拭・おしぼりの準備、洗濯物などなどをフロア業務のフォローをしながら行います。
17時
雑用の続き。
日勤者と一緒に夕食の準備など。
18時
夕食の介助、後片付け。
19時
就寝介助のサポート。
基本的には就寝介助は日勤者の仕事なのですが、フロアの状況によっては業務が終わらないので夜勤者がお手伝いします。
夜勤は長く体力も使うので、この時間であまり体力は消耗したくないところ。
移乗や排泄介助などガッツが必要な業務は日勤者にお任せして、更衣や口腔ケア、手引きで誘導できるご利用者など軽い業務を行います。
20時
日勤者が退勤しますので、ここから20人のご利用者を1人でみることになります。
20人が朝まで爆睡してくれればめっちゃ楽なんですけどね(笑)
今現在自分が担当しているユニットでは、20時の段階で起きているのは5人ぐらいでしょうかね。
こればっかりはご利用者さんの状況によるので、全員寝ちゃうユニットもあれば手のかかる人が複数人いる場合もあります。
運しだいですね。
コール対応も同じで、手のかかる人がいるかどうかで大きく夜勤業務の大変さが変わります。
あと、1人は怖いです。
幽霊的な怖さじゃなくて、ご利用者さんに何かあったらどうしようって怖さですね。
夜間帯は職員の数が少ないので、ご利用者さんの体調が悪くなったり怪我をしてしまったりすると対応が大変です。
逆に、職員が少ない分、気楽に業務が出来ますけどね。
20時の仕事としては、就寝介助の続きと寝ていない人の対応が主です。
21~0時
寝ていないご利用者さんをフォローしつつ(マジでみんな朝まで寝ててくれ)、コール対応しつつ、雑用など。
1時間ごとに巡視もします。
(ちゃんと寝てるかなー?息してるよね…?)
あとは、1日の記録をまとめたり、翌朝の朝食の準備をしたり、洗濯物したり、パットや生活用品の補充をしたり。
余裕があれば、ケアプランのモニタリングとか行事に関する書類の作成とか、なかなか日勤帯では時間がなくて出来ない仕事をまとめてやります。
一度就寝しても起きてきてしまうご利用者さんもいるので、寝かせます。
場合によってはそのまましばらく起きててもらいます。
テレビや本を見てもらったり、ぼーっと座っててもらったり、飲み物を提供したり。
それから排泄介助にも入ります。
起床時まで排泄介助に入らない人もいますが、それは人それぞれですね。
睡眠の状況や尿量(水分摂取量)、臀部の状態などの要因で決まっています。
落ち着いたところで自分の夕食を食べます。
どのタイミングで食べてもいいことになっています。
僕個人的には、できれば21時台で食べたいところ。
ご利用者さんに何かあった時にすぐ対応できるようになるべく早めにしたいんですよね。
0~4時
0~4時で2時間休憩を取ります。
うちの施設は1フロア40名のご利用者さんがいて、夜間帯は20人ずつを1人の夜勤者がみています。
休憩は1人ずつ取って、その間は1人の夜勤者が40人をみる形になります。
この時間は寝ているご利用者がほとんどですが、40人いるとコールがあったり排泄介助をしたり何かしらあります。
落ち着いていれば上記の雑用が出来ますね。
2時間の休憩はきっちり2時間取れたり取れなかったり状況に応じてですね。
雑用が残っていたり、記録がまとめ終わっていなかったりする時は休憩が削られてしまうので、そうならないように頑張っています。
休憩時間の過ごし方は、出来る限り寝るを心掛けています。
4~5時
起床時に排泄介助に入らないご利用者さんは、この時間で排泄介助に入ります。
6時
起床介助。
早く起こして大丈夫なご利用者さんから順番に起こしていきます。
ここが一番忙しい時間帯かもしれませんね。
7時
早番者が出勤。
うれしい、まじでうれしい。
早番者に申し送りをして、起床介助の続きをします。
その後、朝食の準備です。
8時
朝食の食事介助と後片付け。
一番眠いのが朝の食事介助ですね。
夜中はなんだかんだ動いているので眠いと感じることはあまりないです。
書き残し忘れた記録がないかの確認もします。
9時
夜勤終了~!
お疲れ様でした。
と、あっさり帰れればいいんですけどね。
やり残した仕事があればやって帰ります。
主に記録関係ですかね。
当事者しかわからないことはやってから帰るしかないので。
まとめ
こうして振り返ってみると「状況に応じて」ばっかりですね。
みなさんが夜はぐっすりと寝て、朝はしゃっきりと起きてくれれば介護職員は大助かりですよ、ほんと。
まあ、それが難しいから施設で生活しているんですけどね。
夜勤は本当に命を削っていると思います。
体力的にも精神的なストレスも大きいです。
夜勤手当が出るとはいえ割に合わないなーと思っているので、いつかは夜勤のない業務にステップアップしたいですね。
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