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仕事にやりがいを求めない介護士が、やりがいを感じた出来事

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新緑の公園
僕が介護の仕事を始めてから約4年がたちます。
僕は、仕事は報酬を得るための手段だと考えていますので、割とドライに日々の業務に取り組んでいるつもりです。
(周りの職員には、あまりそうは思われていないようですが)

お金をもらってるんだから、その分はしっかりと仕事しようって気持ちはありますよ。
カッコよく言えば「プロ意識」は持っているつもりです。

なので、仕事にお金以外のやりがいを求めるのはあまり好きじゃなくって。
結構あるんですよね、介護の仕事をしてるって人に言うと「えらいわねー」「大変な仕事でしょ」「やりがいのある仕事よね」とか言われることが。

いやいやいや、お金のために仕事してるし。
もうちょっと給料上げてくれ。とは思うけど、まあ妥当な金額だよなとも思うわけです。


そんな仕事にやりがいを求めない介護士の僕ですが、最近の仕事の中で充実感を得られたことがあったので書き残しておこうと思います。

介護の仕事はルーチン業務

僕は、特別養護老人ホーム(特養)という介護施設で働いています。

介護施設にも種類があって、特養の他にも有料老人ホーム、サービス付き高齢者住宅、グループホーム、介護老人保健施設などがあります。
僕が勤務している特養という施設で生活している高齢者は、たくさんの介護を必要としているという特徴があります。
要介護度でいうと、どの特養もご利用者さんの平均要介護度が4前後ではないか思います。

ちょっと言葉を変えて言うならば、ご利用者さんは人生の最期が近い人ばかり。
これは自分が勤務している特養の数字になりますが、平均入居期間が2~3年だったかと思います。
まあ、長い人は10年近く住んでいる人もいますが、レアなケースですね。
施設内でお亡くなりになるのが退居理由のほとんどで、残りは病院へ入院です。

とはいえ、元気な人は元気だし。
特養の中では、いたって普通の生活が流れています。

ちなみに、僕なりの介護の解釈は「生活の中で出来ないことをお手伝いすること」。
生活のお手伝いが介護の仕事なので、基本的にはルーチン業務です。

「昨日の生活」、「今日の生活」、「明日の生活」って普通はそんなに変化がないですよね。
ですから、仕事の内容も毎日同じようなものです。

だから、と言っていいのかは分かりませんが、大きな達成感や充実感といったやりがいを得られることが少ないです。

介護の仕事が終わる時と充実感

そんな同じ繰り返しの毎日の中、自分が担当しているユニットで、この半年間で5人のご利用者さんがお亡くなりになりました。
重なる時は重なるものですが、なかなか珍しいケースです。

穏やかに最期を迎えられた人ばかりではありませんでしたが、とあるご利用者さんのケースで、
ご家族から

「ありがとうございました。」
「みなさんにお世話していただいて本当によかったです。」
「本人も喜んでいたと思います。」

という言葉をもらったり、
他の職員から

「お疲れ様。」
「大きな事故なくいけたね。」
「穏やかに最期を迎えられたんじゃないかな。」

という言葉をもらったりして、
なんだかうれしく、充実した気持ちになりました。
初めてでしたね、この充実感は。
今までやってきた仕事が報われた気がしました。

それと同時に、ひとつ肩の荷が下りたような、ほっとした気持ちにもなりました。
やっとひと段落したんだな、と。

介護の仕事が終わる時って、人が亡くなる時なんだ。
って、不思議な実感を持って理解しましたね。

人が亡くなって
「ああよかった、ひと段落した。」
と、思うのはちょっと不謹慎な気もしますが、「ひと段落した。」と思えるだけ一生懸命に仕事をしていたとも言えると思います。

今までも何人か看取ってきたんですが、充実感を感じたことは無かったんですけどね。
今回、充実感を感じられたことを逆に考えれば、今までいかに主体的に仕事に取り組んでいなかったかを証明してしまったのかもしれません。

まあ、良いんですけどねそれで。
ユニットリーダーをやらせてもらったことで、主体的に仕事に取り組まざるを得なくなったというのはありますし。
結果的にご利用者さんやご家族が満足してくれれば良いんですからね。

同じような仕事の繰り返しの中で最後に「よかった。」と思えるように、日々の業務を行っていきたいと思えた出来事でした。

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この記事を書いた人

●ユニット型特養12年目
●課長(特養、ショート、デイ、居宅、包括)
●元ユニットリーダー、施設ケアマネ
●介護認定審査員、介護福祉士実習指導者、技能実習指導員
●介護福祉士、介護支援専門員

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