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介護報酬改定マイナス2.27%の内訳が明らかに!ご利用者さんの重度化対応や在宅介護の充実などがこれからの時代のニーズ

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2015年4月から改定される介護報酬ですが、すでに全体で2.27%下げることが決まっています。
【参考】「ついに決定!介護職員の給料12,000円アップ、介護報酬は2.27%ダウン。これで給料は上がるのか

2015年2月6日の日経新聞夕刊にて「特養の利用料下げ、在宅介護は引き上げ 厚労省」と、介護報酬改定の内訳が記事になっていたのでご紹介します。

予想通り施設サービスと通所介護(デイサービス)はマイナス

厚生労働省の社会保障審議会(介護給付費分科会)のページなど、いろいろ資料を探してみたのですがまだ見つからなかったので、新聞記事からピックアップして紹介しますね。

この表が、厚生労働省が仮定したモデル事例です。
利用者負担がどう変わるか、という表にはなっていますが、これはそのまま事業所の収入がどうなるかと言い換えられます。
介護報酬改定2015内訳

この数字から割合を計算したのが以下の表になります。

訪問介護 4.8
訪問看護 2.3
通所介護 ▲1.6
特養/相部屋 ▲2.1
特養/個室 ▲2.6
老健 ▲0.2
24時間 4.5
小規模多機能 3.8

▲=マイナス

ただし、この数字は基本料に加算分の追加も考慮したものです。基本料だけを考えると、もっと違った数字になると思います。
やはり訪問系のサービスは報酬が増えて、通所介護と施設サービスは減額になっていますね。

介護報酬がその事業所の収入に直結しているわけですから、訪問系サービスの事業所は利益が上げやすくなります。処遇改善加算の増額と合わせて、ホームヘルパーさんは給料が上がりやすくなるでしょうね。
施設で働いている介護職員の給料は、施設によっては厳しくなるところもあるかもしれません。

他の新聞記事より抜粋

他の新聞記事にも取り上げられていたので、数字を抜粋してご紹介します。
これは基本利用料のみの増減率ですね。

・特別養護老人ホーム(特養)は6%弱減額(毎日新聞)
・小規模のデイサービス(通所介護)は最大で9.8%減額(毎日新聞)

デイサービスの9.8%の減額はインパクトが大きいですねー。
事業所にとっては単純に収入を10%カットされたようなものですからね。
【参考】「デイサービス基本料下げ」の理由は何か

僕はデイで働いているわけではないのですが、給料10%カットされたら普通に泣きます。

介護報酬改定で新たに追加された加算

今回の介護報酬改定では、新たに追加される加算もありますね。
加算っていうのは基本報酬にプラスされるボーナスポイントみたいなものです。

介護報酬改定2015加算

主に認知症への対応や重度のご利用者さんを受けいれることが加算の対象となります。
今後ご利用者さんの重度化が進むことは容易に想像できますが、それに対応していける事業所に加算をだすわけですね。

まとめ

基本利用料にしても加算にしてもそうですが、ご利用者さんの重度化や在宅介護の充実などこれからの時代のニーズに対応できる事業者はしっかりと報酬を得ることが出来るような2015年の介護報酬改正になっていますね。
これは介護職員に求められるスキルも高度になっていくということもいえるでしょう。それを示すように介護福祉士を6割以上配置した事業所には新たに加算されるようになります。

介護職の能力も多様化していくでしょうね。
しっかりと実力をつけていきたいし、それを正当に給料として反映してもらえるような業界になったらいいなーと僕は思います。
それにしても、この仕事って能力が給料に反映されにくいですよねー。

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この記事を書いた人

●ユニット型特養12年目
●課長(特養、ショート、デイ、居宅、包括)
●元ユニットリーダー、施設ケアマネ
●介護認定審査員、介護福祉士実習指導者、技能実習指導員
●介護福祉士、介護支援専門員

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