認知症サポーターキャラバンとは何か、介護士がわかりやすく説明してみる

テレビやラジオで流れている「認知症サポーターキャラバン」のCM。


このCMにはこんなメッセージが込められています。

認知症は、85歳以上の4人に1人がかかるといわれています。
超高齢社会の日本では、すべての人に関わるとても身近な問題です。
大切なのは、「お互いさま」の精神で、地域みんなで助け合うこと。
街を徘徊している認知症の方を、近所の女子高生が家まで送り届けるシーンを描くことで、地域でサポートすることの大切さを表現しました。
引用 ACジャパン

ということで、認知症の方を社会全体で支えていきましょうっていう取り組みを啓発するCMですね。

僕は、このCMの中に出てくる「認知症サポーターキャラバン」という言葉を知らなかったので、気になって検索してみました。
公式サイトを見てみると、ちょっとわかりにくかったのでいろいろ調べた結果を書いていきますね。

認知症サポーターキャラバンとは

認知症の方は、2012年の時点で462万人。
2025年に700万人になる予想があって、政府が推進する認知症施策「新オレンジプラン」の中でも「認知症への理解を深めるための普及・啓発の推進」をしていくことが書かれています。

参考 認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)策定!認知症を地域で支えていく社会を推進するには

その取り組みの一環として「認知症サポーターキャラバン」のCMが流れていたんですね。
認知症サポーターキャラバンとは何か、まずは公式サイトの下の方に書いてあったものを引用しますね。

【認知症サポーターキャラバンとは】
認知症の人と家族への応援者である認知症サポーターを全国で多数養成し、認知症になっても安心して暮らせるまちを目指しています。
全国キャラバン・メイト連絡協議会では、都道府県、市区町村など自治体や全国規模の企業・団体等と協催で認知症サポーター養成講座の講師役(キャラバン・メイト)を養成します。
養成されたキャラバン・メイトは自治体事務局等と協働して「認知症サポーター養成講座」を開催します。
現在のサポーター養成数等については「認知症サポーターの養成状況」をご覧ください。

すごいわかりにくい…。

わかりにくかったのでもう少し調べてみると、厚生労働省のウェブサイトにも書いてありました。

「認知症を知り地域をつくるキャンペーン」の一環として、「認知症サポーターキャラバン」事業を実施しています。
「認知症サポーターキャラバン」は、「認知症サポーター」を全国で養成し、全国が認知症になっても安心して暮らせるまちになることを目指しています。
認知症サポーターは、認知症について正しく理解し、認知症の人や家族を温かく見守り、支援する応援者です。
認知症サポーターには、地域住民、金融機関やスーパーマーケットの従業員、小・中・高等学校の生徒など様々な方がおり、全国に300万人を超える認知症サポーターが誕生しています。(平成24年6月末現在)
引用 厚生労働省

「認知症サポーター」についても少し書いてありますね。

まとめると
【認知症サポーターキャラバンとは】

・認知症サポーターを全国で養成するとりくみ
・そのために認知症サポーター養成講座の講師役(キャラバン・メイト)を養成している

ということですね。
認知症サポーターを増やすために、認知症サポーター養成講座の講師が出来る人を育てているんですね。

認知症サポーターとは

認知症サポーター オレンジリング
(↑認知症サポーター養成講座を受講して認知症サポーターになった人に、その証としてもらえるオレンジリング)

ついでなので認知症サポーターについても調べました。
認知症サポーターを簡単にいうと

認知症サポーター養成講座を受講した人

のことです。
認知症サポーター養成講座を受講すれば誰でもみんな「認知症サポーター」です。
認知症サポーターには、特別になにかの活動を要求されることはありません。
日常生活の中で認知症の人と出会った時に適切な対応をすることで、認知症の人とその家族をサポートすることが期待されています。

ちなみに認知症サポーター養成講座は90分ですので敷居は低いですよね。
主に都道府県や市町村などの自治体が中心となって講座をしていますので、興味を持った人は「認知症サポーター養成講座 自治体名」で検索してみてください。

90分の講義を受けただけでは認知症について普通の人よりは少し詳しいよっていう程度ですが、それでも基本的な知識を知っているのと知らないのとでは大違いですからね。
また、前述した新オレンジプランには「認知症サポーター養成講座を修了した者が復習も兼ねて学習する機会を設け、より上級な講座など、地域や職域の実情に応じた取組を推進する」ことも明記されていますので、今後さらなる講座の充実もあると思います。

認知症サポーターの「上級者」も育成スタート

(2016年5月21日追記)

認知症の人の増加に備え、より専門的な知識を持った「上級者」を講座で育成し、地域で活躍してもらう。
上級講座の開催費を補助するほか、教材を作って講座を開く自治体や企業に活用を促す。
引用 認知症サポーターに「上級」厚労省が支援(日経新聞)

認知症サポーターの中でも意欲がある人に「上級講座」を受けてもらい、
見守りや認知症の人の話を聞く「傾聴」などの活動に当たる人を増やす狙いのようですね。

まあ、90分の講義では知識もたかが知れてますからね。
さらに深い知識を得られる機会があるというのは良いことだと思います。

ただ、講義だけでは知識は身に付きにくいですよね。
実際に認知症の方と接することができるボランティアなどにつながるような仕組みを作ってほしいですね。

まとめ

このような小さな取り組みから認知症への理解が広がっていくといいなと思います。
ただ、CMのような状況は認知症の理解と合わせて、地域のつながりが親密になっていかないとなかなか実現できないですよね。
プライバシーの問題もありますが、お互いが支えあって生活して行けるような社会に近づいていったらいいなと思います。

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この記事を書いた人
ヒデ(@marukaigo)
30代、男性
ユニット型特養で働いてる介護福祉士
介護業界6年目、ユニットリーダーやってます
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